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ニュース2020.07.28
プレスリリース
プライド月間を終えて~美容師としてできること~
6月はプライド月間(PRIDE MONTH)として、LGBTQ+(性的少数者)の権利や文化を尊重し、コミュニティを支持したりエンパワーするためのイベントが世界各国で開催されます。
美容室フェイスも「ダイバーシティ美容室」として初めてのプライド月間を迎えました。フェイスではSNS上にLGBTQのシンボルであるレインボーカラーのロゴマークを使用スタッフ全員がレインボーカラーの缶バッジを身につけて勤務。SNS、YouTube、店内掲示に私たちの想いや姿勢を綴りました。
このような取り組みをしたいと思ったきっかけは、昨年のロンドン研修でした。スタッフ全員で技術向上のためにロンドンのヴィダルサスーンアカデミーへ勉強に行ったときのことです。その時のサスーン・アカデミーの入り口にはレインボーの旗がなびいていました。
昨年の研修時期は6月。サスーンアカデミーは、プライド月間の活動をしていたのです。レインボーの旗を掲げることで、いち組織としてLGBTQ+のコミュニティを支援する姿勢を世の中に表明していました。私がもっとも尊敬する美容室のひとつであるサスーン・アカデミーから技術だけではなく、美容室として、社会に対して取り組むことができることがあることも教えられました。
私たちはロンドンで、様々な国の人たちと出会いました。多種多様なモデルさんたちの髪を切り、世界各国から集まった美容師たちと一緒に学びました。LGBTQ+当事者の美容師もその場にはいたかもしれません。一人ひとりの性的指向や性自認にかかわらず、仲間と相互研鑽しあっという間の1週間でした。ロンドン研修では、スタッフ全員が「一人ひとりの違い」ダイバーシティの考えを身をもって経験することができました。
ロンドンから1年経った今年6月、今度は私たちもささやかながらプライド月間の取り組みを行い、お客さまや家族と共に理解し、学ぶ一か月となりました。
コロナ渦の中、世の中の様々なことが変わりました。LGBTQ+当事者の方たちにとってもそうです。新型コロナウィルスに感染してしまった場合、医療機関にて同性パートナーの家族として認められないのではないか、パートナーの濃厚接触者としてカミングアウトしなければならないのか、いろいろな声があることを私たちはプライド月間中のセミナーなどで知りました。このコロナ渦の今だからこそ、当事者でなくとも、お互いに協力し合うために「アライ(支援者・盟友)」としての姿勢を示すことが必要になってくるのではないでしょうか?
もしかしたら、お客様やご家族の中にも当事者の方々がいらっしゃるかもしれません。希望の髪型を言えない、伝えられない・恥ずかしい……フェイスは全席を個室にしプライバシーに配慮できる空間にしました。お悩みに寄り添い、性別に関係なく、性的指向や性自認に関係なく、お客様が「自分らしく」と思っていただけるスタイルを提供したいと考えています。まだまだ道半ばではありますが、少しずつLGBTQ+当事者のお客様がフェイスを選んでくださり、笑顔で来店される姿を見て、取り組んでいる甲斐があるなと胸が熱くなることがあります。
プライド月間は終わりましたが、私たちは引き続き「あなたらしく、輝かせる」をモットーにLGBTQ+フレンドリーな美容院を目指し、すべてのお客様に安心して快適に過ごせるサービス・技術の向上に励んでまいります。美容師としてのプライドを胸に!
2020.07.11
フェイス代表 河合勝之